コンジローマ焼灼術(尖圭コンジローマ治療)

尖圭コンジローマとは

尖圭コンジローマとは尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)6型・11型の感染によって発症する性感染症です。性器やその周囲に、イボ状・カリフラワー状の病変が現れるのが特徴です。
感染から症状が現れるまでの潜伏期間は比較的長く、約3週間〜8か月とされています。報告によっては、平均で約3か月前後とされており、感染のタイミングを特定しにくい疾患でもあります。
HPVには100種類以上の型が存在しますが、尖圭コンジローマの原因となる6型・11型は、発がん性が低い型とされています。ただし、まれに子宮頸がんの原因となる16型・18型などの高リスク型HPVと同時に感染しているケースもあります。
そのため、特に女性の場合は、症状を放置せず早期に婦人科を受診することが大切です。

再発しやすいので注意が必要です

尖圭コンジローマは、再発しやすいことが特徴の疾患です。
初回の治療で目に見える病変を取り除いても、皮膚や粘膜にウイルスが残っている場合、数週間〜数か月後に再発することがあります。
そのため、治療後も定期的な経過観察が重要となります。

好発年齢・発生しやすい部位

尖圭コンジローマは、15〜30歳代の女性に多くみられる傾向があります。
女性の主な発生部位は以下の通りです。

  • 大陰唇・小陰唇
  • 膣前庭・腟内
  • 子宮頸部
  • 肛門周囲

自覚症状が乏しいこともあり、検診や診察で偶然見つかるケースも少なくありません。

コンジローマ焼灼術とは

コンジローマ焼灼術とは、尖圭コンジローマの病変部を電気メスやレーザーなどで焼いて除去する治療法です。目に見えるイボ状の病変を直接取り除くことができ、即効性が高い治療として広く行われています。
外用薬では改善が乏しい場合や、病変が多発している場合、再発を繰り返している場合に選択されることが多い治療法です。

治療の流れ

1診察・診断

医師が視診・触診を行い、必要に応じて拡大鏡などを用いて病変の範囲を確認します。他の疾患との鑑別や、HPV検査・子宮頸がん検診を併せて行うこともあります。

2麻酔

治療時の痛みを軽減するため、局所麻酔を行います。 麻酔が効いてから処置を行うため、強い痛みを感じることはほとんどありません。

3焼灼処置

電気メスやレーザーを用いて、コンジローマ病変を一つずつ丁寧に焼灼・除去します。処置時間は病変の数や範囲によりますが、10〜30分程度が目安です。

4処置後の確認

出血や痛みの有無を確認し、必要に応じて軟膏を処方します。
多くの場合、日帰りで治療が可能です。

焼灼術のメリット・安全性

  • 目に見える病変をその場で確実に除去できる
  • 治療効果が比較的早く実感できる
  • 日帰り治療が可能で、日常生活への影響が少ない
  • 保険診療で対応可能なケースが多い

適切な麻酔と医師の管理下で行うため、安全性の高い治療法です。

治療後の注意点

処置後数日は、軽い痛み・違和感・少量の出血がみられることがあります。医師の指示があるまで、性交渉・入浴(シャワーは可)・激しい運動は控えてください。
処方された外用薬は、指示通りに使用してください。
また、コンジローマは再発しやすいため、治療後も定期的な診察が重要です。異変を感じた場合は、早めにご相談ください。

再発予防とフォローアップ

尖圭コンジローマは、病変を除去してもウイルス自体が完全に排除されるわけではありません。免疫力の低下などをきっかけに再発することがあります。
当院では、治療後も経過をしっかり確認し、必要に応じて追加治療や検査を行いながら、再発予防を含めた長期的なフォローを行っています。