不正性器出血・子宮内膜ポリープ・子宮鏡検査

不正性器出血

不正性器出血 不正性器出血とは、本来の月経周期とは異なる時期にみられる性器出血のことを指します。また、性交渉のあとに起こる出血は「接触出血」と呼ばれます。出血の量は、おりものに血が少し混じる程度の軽いものから、生理と同程度の量までさまざまです。
不正出血や接触出血は、ホルモンバランスの乱れによる一時的なものから、子宮や子宮頸部のポリープ、感染症、子宮筋腫、子宮内膜症、さらには子宮頸がんや子宮体がんなどの重大な疾患が原因となっている場合もあります。
出血量が少ないからと自己判断せず、気になる出血があった場合には、早めに婦人科を受診し原因を確認することが大切です。

不正出血の症状を起こす疾患

  • 排卵期出血
  • 月経不順、無排卵月経
  • 子宮腟部びらん
  • 萎縮性腟炎
  • 子宮筋腫
  • クラミジア頚管炎
  • 子宮内膜増殖症
  • 妊娠(切迫流産)
  • 子宮頸管ポリープ
  • 子宮内膜ポリープ
  • 子宮体がん
  • 子宮頸がん
  • など

子宮ポリープについて

子宮ポリープについて 健康診断や婦人科検診で「子宮ポリープを指摘された」という方は少なくありません。子宮ポリープとは、子宮の内側や入口付近にできる良性の腫瘤(できもの)の総称です。
子宮は子宮の入り口にあたる子宮頸部、中央部分である子宮体部、そして最も奥に位置する子宮底部の3つの部位に分けられます。ポリープは、できる場所によって名称や対応が異なります。

子宮頸管ポリープ

子宮頸管ポリープは、子宮の入り口である子宮頸管に発生するポリープです。多くは良性で、無症状のこともありますが、不正出血や性交後出血の原因となることがあります。診察時に発見されることが多く、比較的簡単に切除できる場合もあります。

子宮内膜ポリープ

子宮体部から子宮底部にかけての、子宮の内側(子宮内膜)にできるポリープを子宮内膜ポリープと呼びます。不正出血や過多月経、不妊の原因となることがあり、超音波検査や子宮鏡検査で詳しく確認します。大きさや症状によっては、切除治療が必要となることがあります。

子宮内膜ポリープの主な症状

子宮内膜ポリープは、症状がほとんどない場合もありますが、以下のような症状をきっかけに見つかることがあります。

  • 生理以外の時期の出血(不正出血)
  • 生理の量が多い、期間が長い
  • 生理周期の乱れ
  • なかなか妊娠しない(不妊)

症状が軽くても、検査によって初めて発見されることも多いため、不安がある場合は早めの受診が大切です。

子宮内膜ポリープの検査

超音波検査(エコー)

まずは経腟超音波検査で子宮内の状態を確認します。ポリープが疑われる場合には、さらに詳しい検査を行います。

子宮鏡検査

子宮鏡検査は、細いカメラ(子宮鏡)を子宮内に挿入し、子宮内膜を直接観察できる検査です。超音波検査では分かりにくい小さなポリープや病変も、目で見て確認できるのが大きな特徴です。
必要に応じて、その場で組織を採取し、病理検査を行うこともあります。

子宮内膜ポリープの治療

ポリープの大きさや数、症状の有無、年齢や妊娠希望の有無などを考慮して治療方針を決定します。
症状がなく小さい場合は、定期的な経過観察で様子を見ます。
不正出血や過多月経がある場合、不妊の原因と考えられる場合には、子宮鏡下ポリープ切除術を検討します。子宮鏡を用いることで、子宮を温存しながら病変のみを的確に切除することが可能です。

放置した場合のリスク

子宮内膜ポリープの多くは良性ですが、放置すると以下のような問題が生じることがあります。

  • 不正出血や貧血の進行
  • 妊娠しにくくなる可能性
  • ごくまれに悪性病変が隠れている場合がある

特に徐々に月経量が多くなる場合や不正出血が続く場合、閉経後の出血は早めの精密検査が重要です。

検査から治療までの流れ

1初診・問診

症状や月経状況について詳しくお伺いします。

2超音波検査

子宮内の状態を確認します。

3子宮鏡検査

必要に応じて子宮内を直接観察します。

4治療方針の決定

検査結果をもとに、経過観察または治療をご提案します。

5治療・フォローアップ

切除後も定期的に経過を確認します。