子宮頸部異形成の治療法について
子宮頸部異形成の治療には、病変の広がりや進行度、年齢、将来の妊娠希望などを考慮したうえで、適切な方法が選択されます。代表的な治療法として、子宮頸部円錐切除術と子宮膣部レーザー蒸散術があります。
子宮頸部異形成とは、子宮頸がんに進行する可能性のある前がん病変のことを指します。病変の程度により、
- 軽度異形成(CIN1)
- 中等度異形成(CIN2)
- 高度異形成・上皮内がん(CIN3)
の3段階に分類されます。
軽度異形成(CIN1)や中等度異形成(CIN2)の多くは、免疫力によって自然に改善することがあり、定期的な検査による経過観察が基本となります。しかし、中等度異形成が長期間持続する場合や、高度異形成・上皮内がん(CIN3)では、子宮頸がんへ進行するリスクが高くなるため、適切な治療が必要となります。
子宮膣部レーザー蒸散術は、病変部分をレーザーで蒸散(焼灼)する治療法で、子宮を温存できる点が大きな特徴です。病変の状態や患者様のご希望に応じて、最適な治療法をご提案いたします。
子宮膣部レーザー蒸散術とは
子宮膣部レーザー蒸散術とは、子宮頸部にできた異形成の病変部分をレーザーで蒸散(焼き切る)する治療法です。当院ではCO₂レーザーを使用しているため、病変部をピンポイントで治療でき、出血が少なく、周囲の正常な組織への影響が少ないのが特徴です。
CO₂レーザーは子宮頸部への負担が少なく、術後の瘢痕や頸管狭小化も起こりにくいとされています。
入院を必要とせず、日帰りでの治療が可能な点も特徴です。
子宮頸部円錐切除術との違い
子宮頸部円錐切除術は、異形成がある子宮頸部を円錐状に切除する手術です。病変を確実に取り除ける反面、子宮頸部が短くなることで、早産や流産のリスクがわずかに高まる可能性があります。
一方、子宮膣部レーザー蒸散術は、子宮頸部を切除せず病変のみを蒸散する治療法であるため、妊娠・出産への影響をできるだけ抑えたい方に適しています。ただし、切除標本が残らないため、病変の範囲や状態によっては円錐切除術が適している場合もあります。
治療の流れ
1事前検査・診断
細胞診、組織診、コルポスコピー検査などを行い、病変の範囲や進行度を正確に評価します。
2治療方法の決定
異形成の程度、進展リスク、年齢、妊娠希望の有無などを考慮し、治療方針を決定します。
3レーザー蒸散術の実施
外来で行い、局所麻酔または軽い静脈麻酔下でレーザー治療を行います。治療時間は比較的短時間(10-20分程度)です。
4術後経過観察
治療後は定期的に細胞診やHPV検査を行い、再発がないかを確認します。
メリット・安全性
- 子宮を温存できる
- 出血が少なく、体への負担が軽い
- 日帰り治療が可能
- 妊娠・出産への影響が比較的少ない
レーザー蒸散術は、適切な診断のもとで行えば安全性の高い治療法です。ただし、異形成が再発する可能性もあるため、治療後の定期的なフォローアップが重要となります。
術後の注意点
治療後しばらくは、少量の出血やおりものが続くことがあります。
指示された期間は性交渉、入浴(湯船)、激しい運動を控えていただきます。
また、症状がなくても定期的な検査を継続することが非常に重要です。異形成は再発することもあるため、医師の指示に従い、経過観察を受けましょう。
費用
| 内容 | 料金 |
|---|---|
| 初診料 | 000円 |
| 静脈麻酔 | 000円 |
| 子宮頸部レーザー蒸散術 | 000円 |

