流産とは
流産とは、妊娠の途中で胎児や胎盤が子宮内で育つことができず、母体の外へ排出されてしまう状態を指します。
医学的には、妊娠22週未満に起こった妊娠の中断を流産と定義しています。
妊娠週数によって呼び方が分かれており、
- 妊娠12週未満に起こるものを「早期流産」
- 妊娠12週〜21週に起こるものを「後期流産」
と呼びます。実際には、流産の多くは妊娠12週までの早期流産で起こります。
早期流産の原因の多くは、胎児側の染色体異常などによるもので、妊婦さんご自身の行動や生活習慣が直接の原因となることはほとんどありません。突然の出来事に、身体だけでなく心にも大きな負担がかかるため、適切な医療的対応と心のケアが大切です。
流産手術(子宮内容除去術)とは
流産手術(子宮内容除去術)とは、流産後に子宮内に残った胎児組織や胎盤などを安全に取り除く処置です。
自然にすべて排出される場合もありますが、子宮内に内容物が残っていると、出血が長引く・感染を起こすなどのリスクがあるため、医師の判断により手術を行います。
手術は子宮の中をきれいにすることを目的としており、今後の身体の回復や次の妊娠に向けて大切な治療です。
当院では流産手術にMVA法(手動式吸引法)を採用しています。
MVA法はやわらかいカニューレを使用するため、子宮への負担が少なく、痛みや出血が比較的少ないとされ、回復が早いのが特徴です。
手術が必要となるケース
以下のような場合には、子宮内容除去術が必要になることがあります。
- 子宮内に内容物が残っていると判断された場合
- 出血が多い、または長期間続いている場合
- 発熱や腹痛など、感染の兆候がみられる場合
- 自然排出が進まず、身体への負担が大きい場合
患者様の妊娠週数や出血量、体調を総合的に判断し、最も安全な方法をご提案します。
手術の方法と流れ
1術前診察・検査
超音波検査などで子宮内の状態を確認し、手術の必要性や方法について丁寧に説明します。
2麻酔
多くの場合、静脈麻酔または局所麻酔を使用します。処置中の痛みや不安を最小限に抑えます。
3手術
専用の器具を用いて、子宮内の内容物を慎重に除去します。 処置時間は10〜20分程度です。
4術後安静・帰宅
術後は院内でしばらく安静にしていただき、状態が安定していれば日帰りが可能です。
手術の安全性について
子宮内容除去術は、産婦人科で日常的に行われている比較的安全性の高い手術です。
ただし、まれに以下のような合併症が起こる可能性があります。
- 出血
- 感染
- 子宮穿孔(非常にまれ)
当院では、超音波で確認しながら慎重に手術を行い、リスクを最小限に抑える体制を整えています。
術後の経過と注意点
術後数日〜1週間程度、少量の出血が続くことがあります。
強い腹痛、発熱、出血が多い場合は早めに受診してください。
入浴や運動、性交渉の再開時期については医師の指示を守りましょう。
身体の回復には個人差がありますので、無理をせず安静を心がけてください。
費用
| 内容 | 料金 |
|---|---|
| 初診料 | 000円 |
| 超音波検査 | 000円 |
| 流産手術(MVA法) | 000円 |

